2014年11月10日月曜日

Especia@松山キティホール2014/11/9ライブ・レポート

群雄割拠のアイドルシーンでも異彩を放つガールズ・グループEspeciaが、僕の住んでいる香川のお隣・愛媛県は松山市にやってくるとのことで、遊びに行くことにしました!



Especiaは冨永悠香、三ノ宮ちか、三瀬ちひろ、脇田もなり、森絵莉加の五人から成り、大阪を拠点に活動開始、現在1stアルバムを引っさげ全国ツアー中の人気赤マルなユニットです。

メンバーのそれぞれのキュートさ、ダンスのキレもさることながら、注目すべきはそのサウンドでして、80~90年代のシティ・ポップ、AOR、フュージョン、ファンク、ハウスなどのグルーヴ/美メロをアイドルポップスに落とし込んだその楽曲はアイドルファン、音楽マニアなどのごく小さな垣根など飛び越えてあらゆる人々に「ときめき」を与えるであろうニュアンスだ。即ちポップス!

と、そんなサイコーなサウンドにハマりつつも、アイドルシーンにおいては完全門外漢なワタクシ、人生初のアイドル現場に若干ソワソワしつつ、デートに向かう気分で身だしなみを整えてから(何せ五人の美少女に会いに行く訳で)会場に向かった。がしゃどくろ、スランガステンと言った音楽ユニットで活動しているイモスケ先生(テクノとアイドルをこよなく愛するナイス知人)の車で雨のハイウェイを霧をくぐるように進む。

「SEKAI NO OWARIそのものよりもマン・ウィズ・ミッションやゲスの極み乙女のファンがセカオワをバカにしてる状況のほうが何倍もキツい」「また電気グルーヴのサポートをDJ TASAKAが勤めてほしい」「子どものころ『宇宙戦艦ヤマト』の再放送を見ているときに中耳炎を発症してからロボットアニメやSFアニメを見ると耳が痛くなる」などの話で盛り上がりながら二時間弱で目的地着。すぐ近くのホルモン焼肉屋で軽く夕食を済ませた後、いよいよ会場に入る。

オープニング・アクトはひめキュンフルーツ缶(という愛媛出身の注目株アイドルグループ)の妹分的グループ、ナノキュン。の、更に妹分だというAiCuneなる6人組ユニットが勤める。ブロステップ/EDMなどスタジアム・エレクトロなトラック。髪をテッペンでまとめた子が可愛いかな?と思ってその場でスマートフォンで公式サイトにアクセスしてプロフィールを見ると「2000年x月x日生まれ」と書いてて軽く目眩。2000年生まれ。SFだ。



さあいよいよEspeciaだ!SEでDaft Punk"Get Lucky"がかかった時点で「ええがな、ええがな」状態。客電が落ち、白いスモークとともにChar"Smoky"やOriginal Love"スキャンダル"を思わせるファンキーなインスト・チューン"Intro"が流れるとEspeciaの面々が上手から……。

比較的、客席には余裕があったので最前列上手に陣取っていたのだが、真っ直ぐ見ているとちょうど視線がメンバーの膝小僧あたりに来る位置なので、始終むち打ち症のように見上げながら観戦することに。軽く女性見上げフェチ入ってる僕(フロイトに診せちまえば簡単な話!)としては「うひゃ~」って感じなんですけど、ガンガンメンバーと目が合うし、もうメンバーのスカートの揺れた風すら顔にかかるのでは、という距離だし、ていうか、ビックリしたんですけど、皆YouTubeや写真で見るよりもオトナっぽい感じでカワイイよりもキレイって感じでドキドキしてしまった。



特に脇田もなりさん!マスコットキャラクター的な可憐さを振りまきつつ、一瞬翳りを感じさせるパセティックな表情がしなやかなダンスとともに一秒とも見逃せないアウラを放ちまくり。タックスカートに赤いセーターの新衣装とキュートな頬の震えも相まって「セクシーなペコちゃん(不二家)」という感覚。

しかし最前列はヤバかった。どのくらい近いかと言うと、三ノ宮ちかチャンが自己紹介のときにぐっと屈むポーズをした時に膝の関節が「ポキッ」と鳴る音が「マジで」聞こえた位置。それも上手寄りの席で、かつ隣席の男性は始終立っていたので、座って見ている僕の視界は全景ではなく前方のみのステージをずっと観る感覚で、代わる代わる目の前の一人ずつメンバーがやって来るような感覚。アーバン&メランコリー200%増しな「BayBlues」「くるかな」と言ったスロー~ミドル・テンポの楽曲も相まって、メンバーが目線をくれるたびに極上のメロウ効果で僕の睫毛は1mmずつ伸びた。(ちなみにお客さんに演者が目線を合わせることを『レス』と言うんだよ。と同行の知人に教えて貰ったが、僕は「エッッッ、め、雌(メス)?」と聞き間違え、その言語感覚からやっぱアイドル界隈ってすごいシーンだな……と思った)

 


あととにかくダンスがキレてる!三瀬ちひろさん、三ノ宮ちかチャン(このチャン付け、さん付けの差は単なるニュアンスです)は「技の一号、力の二号」と言った趣きでクール&パワフルな対比。とにかく踊るのが止められない!というポジティブが爆発していた。

リーダーである冨永悠香akaはるかちょさんは独特にありがたいアルカイック・スマイル(菩薩の笑顔)を崩すことなく、踊ると言うよりも「舞う」と言った感覚のダンス。

森絵莉加さんはアニマル柄の新衣装も相まって「豹」でシビレた。ツンとした表情に漂う『汗かくのとかヤじゃん笑』という感じ(あくまでも僕の印象なんで、実際はめっちゃハードに踊ってるんですが)が「ああ、ホンマさん(Especiaの映像を手がけているVJ/映像作家さん)が『Especiaが黒ギャル化するとしたら』あの子(森さん)が一番素質ある」って言ってたのってこういうことか……!と納得。かの最長寿少女マンガ『パタリロ!』で元暗殺者の美少年マライヒが悪漢に「お前みたいなナヨナヨした奴に殺しができるのか」と問われて「人食い虎のしなやかさを知らないのか」って言うシーンがあるんですけど、その感覚。ワイルドだろ~。



よくアイドルとそれを追うファンの関係で「擬似恋愛」という話が出てくるが、事実、メンバーと目があったり、逆光の照明で浮かび上がるメンバーのシルエットを見上げるときに出るため息には、たしかにちょっと恋愛のときめきにも似たものがあった。無論、僕は今回このステージをたまたま一度観ただけなので、アイドルとはいかなる現象か?ということについてこれで全て知れた訳ではもちろん当然無いが(Especiaは現在のいわゆる平均的なアイドル像とはいい意味で異質な存在でもあるだろうし)、その面白さにほんの少しでも身をもって実体験できたのはとても良かった。


アンコールも含めたっぷりと100分近いステージを終え、賑わう物販スペースへ。ステッカーがあればステッカーが欲しかったのだけど、無かったので、プレイヤーも持っていないのに7インチを購入。メンバーとの握手券をゲット!あともう500円分の買い物でメンバーとの写真も撮れますよ。とのことで、慌ててタオルも購入。

さあ、これが噂のアイドルとの握手会!軽く、ワイシャツの襟を正しつつ同行の知人と「俺ら焼肉屋でガンガンにんにく食ってるから口くせえよ」と慌て、フリスク4粒を一気に口の中に放り込み(右奥歯で2粒、左奥歯で2粒噛み、砕けたものを舌先-舌奥で転がすバランス型対策だ)ボリボリ噛み砕いてから5人の天使が並ぶステージへ。(女の子を天使と呼んでると人生が楽しくなるのでオススメです)

しかし、果たして、これから恋が始まる訳でもない女の子と、ぎゅっと手を握りながら一体何を喋るんだろう???などと考えていると、あまり何を喋ったのかほとんど覚えていない。こういうとこでグイグイ握手しまくって「はるかちょMCで言ってたうどん屋って○○駅のあそこでしょ~?」みたいに喋れる人は、オトナだな~と思う。例えは悪いけど、いかに本気にならずに遊ぶかが粋とされる大旦那と芸者さんの恋みたいな。





ただ一つだけ印象に残ってて、かつ嬉しかったのは、三瀬ちひろさんに「なんかすごい音楽好きそうですよね」って言われたコト!何かジ~ンとくるものがあった。「いやだって、曲も歌も最高じゃないですか!」と言ったら「じゃあ普通に踊ってくれれば良かったのに」と返答されたので「いや、そういう文化圏でもないかなと思って……」と返事したらあいまいにこわばった笑顔で「まあ、ですよね!!!」とのこと。


写真はもち、セクシーペコちゃんこと脇田もなりさんと!せっかくなのでペコちゃんの表情で!とリクエスト。僕はやめてちゃんのポーズ。が、照明のせいでせっかくの可愛い顔にめちゃくちゃ怖い影ができてしまう。まあこのトホホ感も含めてお楽しみ。





カレーの次はこれでお願いしたい!








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